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- #REF! エラーの原因を知りたい
- 解決方法を知りたい
VLOOKUPでの #REF! エラーは、無効な範囲を参照している場合に発生します。訂正しない限りいつまでも出続けるので、放置しないようにしましょう。
この記事では、#REF! エラーの原因と解決方法を解説します。
本文中の解説図はクリックで拡大表示します。別途ページでPDFファイルもダウンロード可能です。
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VLOOKUP を基礎から応用まで完璧にマスターしたい方は、次の記事もあわせて参照ください。
≫ VLOOKUPの使い方|基礎から完璧マスター&便利技20選を超図解!
マイクロソフト公式サイトの解説を参照したい方はこちら
≫ Microsoft|Officeのサポート~エラー値 #REF! を修正する方法
1. VLOOKUPの #REF! エラーの原因
#REF! は、「Reference(リファレンス)」と読みます。無効な範囲を参照している場合に発生します。
よくあるのは次のようなケースです。
- 検索範囲の幅より大きい列番号を指定している
- 検索範囲の列の一部を削除してしまった
- 検索値のセルを削除してしまった
1-1. 検索範囲の幅より大きい列番号を指定している
検索範囲の列の幅より大きい列番号を指定すると、#REF!エラーが発生します。例えば検索範囲が2列しかないのに、「3」を指定した場合です。
1-2. 検索範囲の一部を削除した
検索範囲の一部を削除した際も、#REF!エラーが発生する場合があります。例えば、4列あった検索範囲を1列削除した場合に、4列目を指定していると発生します。
変化する項目/変化しない項目
VLOOKUPでは数式を移動/コピー/削除した際に、変化する項目としない項目があります。
項目 | 移動/コピーしたときの変化 |
検索値 | 変化する(ただし「$」がある項目は変化しない) |
検索範囲 | 変化する(ただし「$」がある項目は変化しない) |
列番号 | 変化しない |
検索方法 | 変化しない |
1-3. 検索値を誤って削除してしまった|数式にもエラーが表示
VLOOKUPの検索値のセルを削除してしまった場合も、#REF!エラーが発生します。この場合は、セルだけでなく、数式の中にも#REF!エラーが表示されます。
2. VLOOKUPの #REF! エラーの解決方法
この章では、VLOOKUPで#REF!エラーの解決方法を解説します。
- シート削除後にエラー発生なら元に戻して確認
- 数式チェックツールで参照先をチェック
- VLOOKUPの基本事項を確認
2-1. シート削除後にエラー発生なら元に戻して確認
シートの一部を削除した直後に#REF!エラーが発生した場合は、それ以上進めず一旦手を止めましょう。
処理の履歴をたどって、どこを削除したときにエラーになったかを確認します。
原因を探ろうとしてあれこれ触ると、かえって解らなくなるので注意しましょう。
2-2. 数式チェックツールで参照先をチェック
原因がわからない場合は、数式チェックツールで参照先を確認します。すぐに使える方法を3つご紹介します。
- 選択したセルの数式を表示する
- シート内のすべての数式を表示する
- 数式の参照先を矢印で表示する
(1) 選択したセルの数式を表示する
特定のセルの数式を確認したい場合は、「F2」キーを押すかダブルクリックします。数式の検索値と検索範囲がそれぞれ色分けされ、対応したセルにも色が付きます。数式に変更を加えれば、色分けされたセルも連動して変更されます。
(2) シート内のすべての数式を表示する
シート全体の数式を一覧でチェックしたい場合は、メニュータブにある「数式」をクリックし、続いて「数式の表示」をクリックします。
シート内のすべての数式が、計算結果ではなく数式そのものが表示されます。その状態のまま特定のセルをクリックすると、クリックした数式の検索値と検索範囲が色分けで表示されます。
(3) 数式の参照先を矢印で表示する
数式がどのセルを参照しているかを矢印で表示する方法があります。メニュータブにある「数式」をクリックし、続いて「参照元のトレース」をクリックします。どのセルからデータを引っ張ってきているかがわかります。
矢印を消すには、「トレース矢印の削除」 をクリックします。
2-3. VLOOKUPの基本事項を確認
VLOOKUPの使い方に自信がない場合は、基礎知識を確認しましょう。
VLOOKUPは項目が4つもあり、それぞれ細かなルールがあります。あやふやな記憶を頼りに設定すると失敗のもとです。基礎知識を確認することが最も早道な場合もあります。
VLOOKUPの範囲指定についての基本的なルールを確認したい方はこちら
≫ VLOOKUPの使い方|3-3. =VLOOKUP(●,■:■,▲,◆) ▲:何列目を返すかを指定
まとめ|#REF! エラーが発生したら一旦手を止めてチェック
この記事では、#REF! エラーの原因と解決方法を解説しました。
#REF! エラーは無効な範囲を参照している場合に発生します。データをむやみいじらず、一旦手を止めて列番号と検索範囲をチェックしましょう。
セルの削除直後に発生したなら、戻る操作で確認するのも有効です。修正しない限りいつまでも出続けるので、放置しないようにしましょう。
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VLOOKUPを基礎から応用まで完璧にマスターしたい方は、次の記事も参照ください。
≫ 超図解!VLOOKUP|基礎から応用まで完璧マスター&便利技20選
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